3月6日の夕食
「今晩ここで食事しない?一度食べてみたいと思ってたんだ~。卒業祝いってことでいいからさぁ」
ちらしを見ながら娘。
このお店去年行ったじゃーん、と言いかけて思い出した。
あれは夫と二人だけの休日デートだったこと。
「いいけど、まるこ何食べたいの?ここファミレスだよ。」
「お刺身食べたいの」
「お刺身なら市場のお店の方が良くない?」
「いいの、ここのちらし見る度食べたいと思ってたんだもん」
という訳で、珍しく外食の夜。
家族で外食するときって、飲むのわたしひとりだけなのよね。
(子ども未成年、夫運転手)
皆にゆっくり食べてねと頼むものの、やはりいつもより相当早いペースで飲まなきゃならないわたし。
ああ、落ち着かない。
夫の注文
・フライドポテト
娘の注文
・イカソーメン
わたしの注文
・焼き鳥
娘の注文
・山芋のワサビ漬け
卒業祝いの乾杯。
家族は湯のみ、わたしはジョッキで。
ここって、一見ほうじ茶のようで実は紅茶を湯のみで出すお店。
「これさー、リプトンかなーと思うんだけど、ジャワティーのような気がしなくもないのよね。どっちだろ?」
「わ、ホントだ、紅茶だ!」
砂糖を入れる子どもたち。
まるこったら砂糖二本も?(本人は三本入れたいところ我慢して二本)
まだまだお子ちゃまだ。
どっちかなー?リプトンぽいけど。家族で侃々諤々。
「あ、ほら、あそこに外人さんがいる。もしあの人がイギリス人だったらこれがリプトンかどうか分かるよ」
「なんで?」
「イギリス人はサーを付けて呼ぶくらいリプトンが好きなんだよ……あ、あ、外人さんがウェイトレスさんに何か訊いてる!
きっと『コノコウチャハナンデスカ~』って訊いてるんだよ」
「え、ほんと?何て答えた?」
息子よ、酔っ払い母の冗談を真に受けるな。
家族が刺身定食だの鰻のひつまぶしだのを注文し出したので、わたしも少しは食べておこうかと、桜海老のにぎりを注文。
わたしったら小食じゃな~い?
後でお腹空いて眠れなくなると困るから、もうちょっと食べておこう。
・桜そば
蕎麦と一緒に食べ方指導のカード渡されました。
なになに?
まずはそばつゆにつけずに蕎麦をそのまま味わえって?
はいはい、言われなくてもそうするつもりでしたよー。
でも、それ以上文字を読む気になれない。
好きに食わせろよ。
そっと呟く酔っ払い。
さくら!
その後、レジにて。
どうしてもお茶の正体を知りたい息子が年配の店員さんに尋ねて、問題のお茶はジャワティーであることが判明しました。